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2023/08/08
パティシエの履歴書フォーマットと書き方のコツを紹介!パティシエとしてより評価されるために必要不可欠な作業が、「履歴書を書く」ということです。会社で仕事をしながらお菓子を作り続ける技術を学ぶためには、まず基礎となる履歴書の書き方を覚えなければなりません。
とはいえ、「お菓子を作るのが好きでパティシエの業界に入ったけど、書類を書くのは本当に苦手」と不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、パティシエとして社会に出るための事前準備として、履歴書の書き方について詳しく解説します。本記事を最後まで読めば、自分の求めている会社に就職できる履歴書の書き方が理解できるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
まずは、パティシエの履歴書を書く際のフォーマットについて詳しく解説します。基本的にはこちらのフォーマット通りに書くことで、どの会社に出しても問題のない履歴書が書けるのではないでしょうか。ここでは、6つの項目に分けて詳しく解説します。
まずは、職務経歴書を記載します。職務経歴書には、過去の自分が入社していた会社を記載し、これまでの概略を振り返ります。ちなみに、パティシエに関係しない職務経歴でも、業務上役立つ場合があるため、記載することが重要です。たとえば、次のように職務経歴概略を記載します。
〇〇製菓専門学校を卒業した後、洋菓子専門店である〇〇に就職する。〇〇会社では、生菓子の作り方を学ぶとともに、レジ打ちや経理作業なども手がけた。1年に1度開催される結婚式場のイベントでパティシエとしてお菓子を制作した経験もある。
ここでのポイントは、自分の過去実績からアピールポイントを洗い出し、記載するということです。実績を羅列するだけでは効果が薄くなりがちですので、注意しましょう。
次に、職務経歴の詳細を記載します。ここでは、前述した職務経歴概要の要素だけを抽出し、箇条書きでまとめます。具体的には、以下のように記載しましょう。
20× ×年4月から20× ×年×月:洋菓子専門店〇〇に就職(在籍期間× ×)
配属店舗:〇〇本店
在籍スタッフ数:○人
ここでは1社のみを記載しましたが、これまで複数の会社に就職した経験がある場合は、そのすべての会社を記載しましょう。
次に、配属先の業務内容について記載します。具体的には、次のように箇条書きで記載します。
・生菓子や焼き菓子の製造
・在庫管理、発注業務
・経理作業
自分の携わってきた仕事内容をまとめて記載することで、会社側が採用判断しやすくなるためおすすめです。
次に、会社で働いた上で実績がある場合は記載します。その際、記載事項がなくても最低1つは記載するようにしましょう。小さな奇跡でも問題ないので、記載することが大切です。具体的には、次のような実績を記載します。
・生菓子の製造が得意で、ショートケーキやシュークリームを作ることが多いです。また、結婚式のイベント事ではオーダーメイドのデコレーションケーキを作成した経験もあります。お客様の求めるデコレーションを具現化するために、しっかりとヒアリングを行い作っています。
特筆すべき賞を獲得した実績がある場合には、そちらもあわせて記載しておきましょう。
保有資格やスキルがある場合は、そちらも記載しましょう。
・普通自動車免許取得
・フランス語:レシピの理解ができるほど
・WordやExcelなどMicrosoftソフトの使用
・20××年○月菓子衛生士取得
自己PRでは、パティシエ以外の人間的な部分について記載するのがおすすめです。ここまでの項目では、パティシエに関することを多数記載してきたためです。具体的には、以下のように記載しましょう。
私は人とコミュニケーションをとることが好きです。そのため、お客様としっかりコミュニケーションを取る事はもちろん、従業員の方ともしっかりと会話を行いながら連携性を高められると考えています。実際、過去の職場においては、〜をして工夫をしていました。
このように記載するとよいでしょう。
次に、パティシエで履歴書の志望動機を書く際に意識すべきことを2つ紹介します。
1.志望動機は比較的自由
2.志望動機で重要なこと
それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1つ目のポイントは、志望動機は比較的自由であるということです。パティシエは、さまざまな場所で活躍できるため、その職場によっても志望動機が大きく異なります。たとえば、製菓メーカーなどの大手企業で働く場合には、詳しい知識を持っていることについて求められますが、小規模の洋菓子店で働く場合には、詳しい知識に加えて、経理作業なども求められます。このように、働く場所によって比較的自由に志望動機を決められるため、ご自身のアピールポイントをまとめて、適切なアピールができるようにしましょう。
志望動機に正解はありませんが、最も重要なのはお菓子作りに情熱がある事です。パティシエの現場では、お菓子作りが好きで入ってくる人は多いにもかかわらず、少しのことで左折してしまい、すぐにやめてしまう恋が問題視されています。しかし、高い熱量を持っている方であれば、そういった心配がないため、入社を歓迎してもらえるケースが多いです。
次に、パティシエの志望動機を書くポイントを3つ紹介します。
まず、なぜその職業を目指しているのかについて記載しましょう。パティシエは、一般的な職業と比較して少し稀な職業となります。そのため、過去の経歴について理解したいという経営者は多いでしょう。「小さい頃からお菓子作りが好きで、家で自分で作っていた」「作ったお菓子を親に食べてもらい、嬉しかった」など、具体的なエピソードを示せるとぐっと伝わりやすいものになります。
次に、なぜその就職先を希望しているのかについて記載しましょう。極端な話をすると、パティシエとして働きたい場合、その職場でなくてもパティシエになることができます。そういった状況の中で、なぜその企業に入ったのかを記載することで、志望動機が明確に伝わりやすくなります。
たとえば、企業理念をもとに志望動機を記載したり、「店舗の特徴であるお菓子に魅力を感じたため就職を希望している」といったり、その会社でなければならない理由を示せるようにしましょう。
最後に、自分の強みをアピールすることが大切です。たとえば、過去にパティシエの仕事をしていたというのも強いアピールポイントになりますし、アルバイトで接客経験があるというのも強みとなります。そういった自身のアピールポイントが会社の求めている人材とマッチすれば、就職できる可能性が高まります。
次に、私を目指す際の志望動機例文を職場別に紹介します。
洋菓子メーカーを志望する場合は、製造することに対する自分の強みをアピールすることが重要です。具体的には、以下のような志望動機を記載しましょう。
私は小さい頃から洋菓子を作るのが大好きでした。誕生日やクリスマスなどのイベント事ではもちろん、普段から洋菓子を作り、家族に振る舞っていた経験があります。とくに、御社の製造している「〇〇」はイベント事で購入する機会が多く、普段から食べていました。同時に「自分もこのようなお菓子が作れたらいいな」と目指していた憧れの1つでもあります。
御社に入社できたら、先輩方の指導を仰ぎながらいち早く業務のお役に立てるように努力したいです。また、将来的には新たな商品開発にも携われるような人になりたいと考えています。
街の洋菓子店で働きたい場合には、次のような項目を記載するとよいでしょう。
私は、子どもの頃から洋菓子が好きで、いつか自分も洋菓子を作れるようになりたいと考えるようになりました。そのため、高校を卒業してからすぐに洋菓子の専門学校へ入学し、さまざまな知識を身につけ、専門学校で働きながら洋菓子店でのアルバイトも体験しました。
当時は洋菓子を作るのが好きでしたが、さまざまな知識を身に付けていったことで、非常に忍耐力の必要な仕事だということがわかり、少し落ち込んでしまったこともあります。しかし、その経験があったことで洋菓子に対する情熱が再熱し、最高のものを提供したいと考えるようになりました。
私が入社できたら、多くの先輩の技術を盗み、いち早く活躍できる人になりたいと考えています。
ホテルのパティシエを目指す場合には、自分が実際に体験したことを志望動機に盛り込むとよいでしょう。具体的には、次のように記載するのがおすすめです。
私は、お客様の体験を後押しできるパティシエになりたいと考えています。私は貴ホテルのレストランを何度か家族で利用したことがあり、その際に食後に提供されるデザートがとてもおいしく「また泊まりたい」と感じました。その体験が忘れられず、高校卒業後は洋菓子の専門学校に入り、2年間技術の基礎を学びました。
自分が持っている技術は、まだ浅いものかもしれません。しかし、「また来てもらいたい」と感じた原体験を他のお客様にも体験していただきたいと感じている気持ちは誰にも負けないと感じています。入社後はしっかりと技術力を身に付けて、一人前のシェフになりたいと考えています。
まだ技術力を身に付けておらず、実際に働きながら技術を身に付けたいと考えている場合は、次のような志望動機がよいでしょう。
私は、高校卒業後、一般の大学に就職しました。パティシエになりたいという夢は忘れることができず、大学に通いながらもお菓子作りを家でやってみたり、レシピに使われているフランス語の勉強したりしました。他の方と比較して、技術に関しての自信はあまりありません。しかし、大学で学んできた知識を活かして、専門学校では学べないような部分で貴社の役に立ちたいと考えています。
このように、専門学校と比較したときに自分が誇れる部分を志望動機に盛り込むとよいでしょう。
一方、パティシエの志望動機を書く際に、NGの例文があります。それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
アピールポイントが示されていない志望動機はNGです。たとえば、「お菓子を食べるのが好きだからパティシエとして働きたい」というような志望動機であれば、「作り手としてのモチベーションが少ない」と感じられてしまいます。
そのため、自分がお菓子を作る上でどのような気持ちで取り組んでいるかなどについてアピールするとよいでしょう。
「自分はお菓子を作るのが好きです。」志望動機を要約した際に、このような例文になってしまうのはNGです。なぜなら、料理が好きなことがどのように役立つのか理解できないためです。
「自分はお菓子を作るのが好きだから、貴社へ入社した後も高いモチベーションでお菓子作りに携われます。」というように、メリットを記載することが重要です。
最後に、書き方以外の履歴書で注意すべきポイントについて詳しく解説します。
誤字脱字は「丁寧な仕事ができない」と反応されてしまうため、注意しましょう。また、修正や横線の訂正は失礼となりますので、新たに用紙を作成し、記載することが重要です。
内容が素晴らしい志望動機としても、少しでも汚れや折れが発生していると、よい志望動機とは感じられなくなります。そのため、書く際にインクの滲みに気をつけるとともに、風子もクリアファイルに保管するなど、汚れないように工夫することが重要です。
証明写真は、口角を上げて明るい印象に仕上げることが重要です。また、清潔感のある服装で証明写真撮影に臨むことも求められるでしょう。
本記事では、パティシエの履歴書作成方法について見ていきました。パティシエは、洋菓子を作るだけでなく、経理ができることや、文章作成ができるということもアピールポイントになります。ご自身が希望する会社が掲げている企業理念に最適な志望動機が書けるように、工夫を凝らしましょう。
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