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これから栄養士(管理栄養士)をめざす方へ。

栄養士として仕事をするうえで、大切にしたいと思う事はなんですか。

高齢化社会をむかえて「給食」がフードビジネスに於いて、更に重要な事業になりつつあります。その給食事業で大切な職種が「栄養士」です。高齢者施設はもちろんですが、病院でも栄養士の求人は常に活発です。また一方では、栄養士の活躍するステージが多様化しています。給食事業としては、前述の福祉施設の他に保育園、幼稚園、学校、学生食堂、社員食堂などが一般的ですが、スポーツ関連の施設や企業ではアスリートや健康に気遣う方々を対象とした業務や、食品メーカーでの開発や製造に携わる業務などの求人もありますし、健康志向の食をテーマとしたレストランなどでも求められるケースも出てきました。

このように、栄養士の活躍の場やお仕事の対象となられるお客様は様々ですし、その業務に求められる内容も多岐にわたっています。栄養相談などもその業務のひとつですが、やはり代表的な業務はお食事の提供に携わる事でしょう。栄養の補給としてのお食事、お楽しみとしてのお食事、生きる糧としてのお食事。それぞれのお食事の目的に沿った安全安心なお食事提供のキーパーソンとして重要な職種だからこそ企業からより良い人材が多く求められているのです。

栄養士の職務として、目的の要素を備えているお食事をご提供する事は当然ですが、そのお食事でもうひとつ欠けてはいけない要素が「おいしいお食事」であるという事だと思います。食事としての「機能」は完全でも、召上って頂く事でその機能は発揮されるのですから食べて「おいしい」という事はとても重要です。シェフや調理師、パティシェやブーランジェの方々と同じように「食」をご提供する職業に就いている限りは召上るお客様がおいしいと感じて下さるお食事をその条件下でご提供する事をいつも大切にして頂きたいと想います。

キャリアやスキルを求められる栄養士という職業のステータスは、もっと高くなるべきだと思います。そのためにも調理技術や知識、そして感性を高めて常にお客様に安心安全で高機能、そして「おいしいお食事」をご提供する事を常に思う栄養士として活躍して頂きたいと思います。